家族に大腸がんの方がいる場合は注意が必要です

家族歴のある人は要注意

大腸がんの中には遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC; Hereditary nonpolyposis colorectal cancer )と家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)(Familial adenomatous polyposis;FAP)という遺伝性疾患があります。

これらの疾患は大腸がん全体のそれぞれ2~5%、1%未満にすぎませんのでごく少数の疾患です。その2疾患を含め大腸がんの35%が遺伝的因子が関与する病気であると推測されております。生活習慣だけでなく家族歴も大切です。

HNPCC

HNPCCとは

常染色体優性の遺伝的素因による大腸癌であり、

①家系にがんが多い(大腸がんや、子宮がん(子宮体がん・子宮内膜癌)、胃がんが多いです)
②若くしてがんができる
③1人の人に何度も(あるいは何個も)がんができる

という特徴があります。

HNPCCの大腸がんの特徴を挙げますと、

①若くして大腸がんができることが多い
30、40歳台またはそれ以上の年齢で発生する場合が最も多いですが、時には20歳台、まれには10歳台で発生することもあります。

②がんが複数できることがある
おなじ大腸に同時に複数できることもあるし、一度がんが治っても大腸の別の場所にできることもあります。

また大腸だけでなく、大腸がんと胃がんや、大腸がんと子宮がんなど、複数の臓器のがんができることもあります。

③右側の大腸(盲腸、上行結腸、横行結腸)にがんが発生することが比較的多い
一般の大腸がんの場合は右側約3割・左側約7割ですが、リンチ症候群の場合、右側約5割・左側約5割です。

ということになります。

HNPCCではミスマッチ修復遺伝子の異常によっておこるマイクロサテライト不安定性という現象が高頻度で見られます。

マイクロサテライト不安定性(MSI)とは

マイクロサテライト不安定性(MSI)とは、DNAの複製の際に生じる塩基配列の間違いを修復する機能の低下により、マイクロサテライト反復配列※1が腫瘍組織において非腫瘍(正常)組織と異なる反復回数を示す現象です。
マイクロサテライト不安定性(MSI)は、リンチ症候群以外の散発性大腸がんでも10~20%程度に認められますが、リンチ症候群(HNPCC)の患者では80~90%と高頻度に見られます。

※1:マイクロサテライト:ゲノムDNAの中で、1-数塩基程度の短い塩基配列が繰り返す場所を示します。

大腸ポリープには切除しないで良いものも多くある

最新技術を用い大腸ポリープの鑑別診断する

大腸がんを予防するには大腸腺腫性ポリープを切除することが大切です。大腸のポリープには種類があります。

①がん
②腺腫
③過形成性ポリープ
④若年性ポリープ
⑤炎症性ポリープ

などが挙げられます。この中で
①がんはすべて
②腺腫も現段階ではすべて

とるのが良いと考えております。

③過形成性ポリープ
右側結腸(盲腸・上甲結腸・横行結腸)で粘液を多く産生しており、大きなものにがん化するものが含まれていると考えられるため、それらの特徴を有する過形成性ポリープは切除の対象と考えます。

その他のポリープは切除をしてもがんの予防効果はなく切除は不要と考えます。S状結腸、直腸に過形成性ポリープが多発するケースは多く切除しないでよい大腸ポリープも結構多くあるのです。

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