Journal of Clinical Medicine  (Impact Factor: 3.303 )

Journal of Clinical Medicine  (Impact Factor: 3.303 )

当院にご勤務頂いている西澤先生(水曜日:外来・内視鏡担当)の論文が出版されました。

雑誌:Journal of Clinical Medicine, Impact Factor: 3.303 (2019)
タイトル:Additional Mosapride to Proton Pump inhibitor for Gastroesophageal Reflux Disease: A meta-analysis
主著 西澤俊宏先生(国際医療福祉大学医学部教授)
共著 吉田俊太郎先生(とよしま内視鏡クリニック副院長)、豊島治先生(とよしま内視鏡クリニック院長)、鈴木秀和先生(東海大学消化器内科教授)、他

『JCBN』(Impact Factor :2.190)

医学雑誌『JCBN』Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition(インパクトファクター2.190)から出版されました。

当院の内視鏡に関する研究報告です。

Title:『The simplified Kyoto classification score is consistent with the ABC method of classification as a grading system for endoscopic gastritis』

(簡易式・胃炎の京都分類スコアは胃癌リスク分類のABC分類と整合している)

主著 西澤俊宏教授

共著 近藤僚先生、關場一磨先生、辻陽介先生、海老沼浩利教授、鈴木秀和教授、谷川千津先生、松田浩一教授、小池和彦教授

責任著者 豊島治院長

雑誌 Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition

今回、とよしま内視鏡クリニックのデータベースを基に内視鏡による胃炎のスコア(京都分類)が胃癌のリスクを評価する分類として定着しているABC法(血液検査)の結果を反映していることが分かりました。

内視鏡の進歩により、胃炎をより客観的に評価することができるようになってきていることが証明されました。

概要

背景

胃癌のリスク分類であるABC分類は血清ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)抗体と血清ペプシノゲンの組み合わせにて分類され、胃癌のリスクを予測するのに有用である。京都分類は内視鏡による胃炎の新しい評価法である。京都分類スコアとABC分類の整合性は未だ不明である。

方法

京都分類スコアは萎縮、腸上皮化生、びまん性発赤、鳥肌、皺襞腫大のスコアの総計であり、0~8点とされる。我々は、簡易式・京都分類スコアを萎縮と腸上皮化生のスコアのみの総計(0~4点)と定義した。京都分類スコアとABC分類の関連性をKruskal-Wallis法とSteel-Dwass法にて解析した。

結果

307人が登録された。京都分類スコアはB、C、D群では同等であったが、A群は他群と比して有意に低かった。簡易式・京都分類スコアはA<B<C<Dと段階的に増加を示した。

結論

京都分類スコアとは異なり、簡易式京都分類スコアはABC分類と同様に段階的な増加を示した。


 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcbn/advpub/0/advpub_20-41/_pdf

上記URLをクリックいただけるとご覧いただけます。ご高覧いただけると幸いです。

th_JCBN advpub_20-41_000001

JGH Open(An open access journal of Gastroenterology and Hepatology)

JGH Open(An open access journal of Gastroenterology and Hepatology)

当院の内視鏡に関する論文、

『 Helicobacter pylori eradication improved the Kyoto classification score on endoscopy』が

JGH Openにて出版されました。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/jgh3.12360

上記URLをクリックいただけるとご覧いただけます。ご高覧いただけると幸いです。

tD_FcMBk jgh3.12360_000001

 

 

 

Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition(インパクトファクター2.190)

2018年1月にJournal of Clinical Biochemistry and Nutrition(インパクトファクター2.190)から出版されました当院からの論文をご紹介します。

Title:Pethidine dose and female sex as risk factors for nausea after esophagogastroduodenoscopy』

    (ペチジンの用量と女性は上部消化管内視鏡後の悪心の危険因子)

Authors: T, Suzuki H, Arita M, Kataoka Y, Fukagawa K, Ohki D, Hata K, Uraoka T, Kanai T, Yahagi N, Toyoshima O

Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition  DOI: 10.3164/jcbn.18-5

要旨

上部消化管内視鏡後の悪心嘔吐は詳細に検討されていない。本研究の目的は内視鏡後の悪心の危険因子の評価である。我々はとよしま内視鏡クリニックにおいてケース・コントロール研究を行った。我々は18人の内視鏡後の悪心を呈した患者と190人の内視鏡後悪心を呈さなかった患者を解析した。我々は単変量と多変量ロジスティック回帰解析を以下の項目について行った;年齢、性別、身長、体重、日常的な向精神薬使用、ミダゾラム(ベンゾジアゼピン;催眠鎮静剤)・ペチジン(麻薬)・フルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)・ナロキソン(麻薬拮抗剤)の使用量。単変量解析では、内視鏡後の悪心は年齢(オッズ比0.95)、女性(オッズ比11)、体重(オッズ比0.98)、体重当たりのペチジン(オッズ比53)・ナロキソン(オッズ比1.7)・フルマゼニル(オッズ比1.3)の使用量が有意に関連していた。多変量解析では、体重当たりのペチジン使用量(オッズ比22, P=0.005)と女性(オッズ比13, P=0.047)が独立して内視鏡後悪心に関連する因子であった。上部消化管内視鏡後悪心の罹患率は0.49%(18人/3654人)であった。結論として、内視鏡後の悪心はペチジンの用量と女性に関連していた。

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日本消化器内視鏡学会からのご提言 

 今般の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に関して、消化器内視鏡診療の実施については、国・厚労省の方針や各施設の状況等を考慮した対応が求められています。令和2年4月16日に発出された新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言は、幸いにも、最近の新たな感染者数の減少傾向や、重症者に対応できる医療提供体制が整いつつあること等から、5月25日にはすべての都道府県で解除されました。また、これまでに内視鏡診療を介した内視鏡従事者及び被検者間の感染は世界的にも報告されていないことからも、適切なトリアージと確実な感染防護策をとって頂ければ、検診を含む通常消化器内視鏡診療の再開は可能と考えます。

日本消化器内視鏡学会ホームページ:https://www.jges.net/medical/covid-19-proposal