ウイルスに関して

ウイルスに関して

Q 一度かかれば、二度と感染しないの?

A 一般的にウイルスに感染すると体の中に抗体が作られます。抗体はウイルスを排除する役割を担います。新型コロナウイルスでも抗体がが作られることは確認されていますが、どれくらいの期間、どのような効果を持つのか、わかっていません。世界保健機関(WHO)も、再びかからなくなる保証はないとしています。

Q どこから体に入るの?

A 感染している人がせきやくしゃみ、話をした時につばが飛びます。つばの中にウイルスが含まれており、他の人が吸い込んでうつります。ウイルスがついた場所を手で触り、その手で口や鼻や目を触ってうつることもあります。

Q 暑さや湿気に弱いの?

A WHOは、高温多湿の地域でも感染する可能性があるとしています。少なくとも人と1メートル距離をとり、よく手洗いすることが感染から身を守る最も良い方向だと呼びかけています。

Q インフルエンザの予防接種をすると感染しにくいのですか?

A そんなことはありません。ただ、インフルエンザと新型コロナウイルスは発熱やくしゃみなどの症状が共通しています。インフルエンザを防ぐため、例年以上に予防接種を考えてよいかもしれません。

Q 血液型と関係ありますか?

A イタリアやスペインの研究で、A型の人は他の血液型の人に比べて45%重症化しやすいという報告があります。ただし血液型でリスクが違う理由や、日本人でも同じことが言えるかは、わかりません。

Q 紫外線に弱いのでしょうか?

A 体の外に放出されたウイルスは、太陽の紫外線によってRNAと呼ばれる遺伝物質が傷つけられ、感染力が弱まると考えられます。ただ、夏だからと油断できるものでもなく、クーラーの利いた場所に人が密集することなどに注意する必要があります。

Q 無症状の場合でも感染しているか分かりますか?

A PCR検査を受ければ判定できます。ただし、感染者でも陰性と判定されることもあり、検査には限界があります。検査を希望する場合はまず、かかりつけ医に相談しましょう。無症状の人も感染を広げることが知られており、マスク着用などは大切です。

Q PCR検査などは自由に受けられるのですか?

A 診察した医師が必要だと判断すれば、受けられるようになっています。PCR検査は当初、実施できる件数が少なく、医師が必要と判断しても受けるまで時間がかかることがありました。批判を受けて、国を挙げて検査体制を拡充し。現在は1日約3万件の検査能力が確保されています。

Q ペットに感染しますか?

A 海外では、感染した人間から犬や猫、虎に感染させたとみられる事例が報告されています。また、猫から猫へウイルスの感染が広がる可能性があるという研究論文を東京大などのチームが5月に発表しました。ただ、感染した猫の症状がおもくなるのかどうかや、感染した猫から人に感染するのかは、まだよくわかっていません。

子供の運動や外遊びの注意点は?

運動は屋内よりも屋外で、公園はすいた時間、場所を選びましょう。他人と体が接触する遊びは避け、遊具やベンチを触った後は手を洗いましょう。

運動時のマスク着用は、水分補給を忘れたり、体温が下がりにくくなったりして熱中症のリスクを高めます。文部科学省は、十分に人との距離を取るなどすれば『体育の授業や運動部活動時は着用の必要はない』としています。

乳幼児は正しい着用が難しく、『感染予防の効果が期待できない』とする意見もあります。息苦しさを訴えたり、自分で外したりするのが難しいため、着ける場合は保護者らがこまめに確認することが大切です。

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接触通知アプリって何ですか?

厚生労働省が運用するスマートフォン用無料アプリで、新型コロナウイルスに感染する機会があったことを教えてくれます。

アプリの利用者同士が1メートル以内に15分以上いるとスマホが自動で記録し、自分が感染者と判明した時にスマホに登録すれば、相手に自動で通知が届きます。接触者名は通知されないなど、プライバシーのほごにも配慮されています。

密閉空間と換気の大切さ

当院では複数の窓の開放、施設内の換気扇、

空気清浄機やサキュレーターなど使用し換気経路を確保しております。


 

新型コロナウイルスの主な感染経路は手を介する接触感染と、せきやくしゃみなどによる飛沫感染と考えられています。

世界保健機関(WHO)は、飛沫(しぶき)が届くのは通常1-2メートル程度で、人との距離もそれ以上置くように勧めています。

しかし、7月日米欧などの専門家200人以上が共同で、換気が不十分な密閉空間では飛沫より小さいエアロゾル(微小飛沫)が空気中を漂い、近くにいる人に感染させる可能性がある、という論文の発表がありました。

(幅6メートルほどの部屋で1人の感染者から別々のテーブルに座っていた3グループに感染したという集団感染の事例があり、飛沫感染するより遠く、エアコンの風でエアロゾルが室内を循環した可能性があると指摘しました。)

エアロゾル感染は、空気中に漂う病原体で広がる空気感染の一種です。

-治療薬- 既存薬に一定の効果期待、新薬には時間

新型コロナウイルス感染症は、まだ治療薬が確立されていません。
治療薬の研究開発が急ピッチで進められていますが、新薬を作るには通常10年程度かかるとされています。

そこで、別の病気の治療薬の中で効きそうな薬が医療現場で使われています。

その一つが新型インフルエンザ治療薬『アビガン』です。

細胞内でインフルエンザの増殖を抑える働きがあり、新型コロナにも同様の効果があるのではと注目されました。アビガンを開発した富士フィルム富山化学は、新型コロナ治療薬としての承認を目指し治験を続けています。

喘息治療薬『オルベスコ』や膵炎治療薬『フサン』も注目されています。

オルベスコはウイルスが細胞内で増殖するのを防ぎ、フサンはウイルスが細胞に侵入するのを防ぐ効果が期待されています。

また、新型コロナは2002年~2003年に中国などで流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)とウイルスの性質が似ていて、SARSに効果があるとされる薬も試されてきました。

5月に国内初の治療薬『ベクルリー』(一般名レムデシベル)が特殊承認されました。

元々エボラ出血熱の治療のため、米製薬会社が開発したものでした。新型コロナ患者を対象にした国際共同治験で、回復が早まるなどの効果が確認されました。人口呼吸器などが必要な重症患者が対象です。

肺の病気などに広く使われている、抗炎症薬『デキサメタゾン』(一般名)も治療薬に認定されました。

英国の研究チームが行った研究で、人口呼吸器を装着した患者の致死率が、通常の治療では41%でしたが、この薬を使うと29パーセントにとどまるなどの効果が確認され、厚生労働省が新型コロナの「診療の手引き」に新たに盛り込みました。

World Journal of Gastroenterology – Baishideng Publishing Group

消化器病国際学術誌、

WJG(World Journal of Gastroenterology)のカバーパーソンに選ばれました。

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『World Journal of Gastroenterology Weekly Volume 26 Number 28 July 28, 2020』

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