先日のJGHが出版されました

先日のJGHが出版されました

『 “Colonoscopy using back brace support belt: A randomized, prospective trial”』

 (『腰部固定ベルトを使用した大腸内視鏡(無作為前向き試験)』)

JGH(Journal of Gastroenterology and Hepatology Foundation) Openより出版されました。ご高覧下さいませ。

要旨

Colonoscopy using back brace support belt: Arandomized,prospective trial

腰部固定別よを使用した大腸内視鏡(無作為前向き試験)

 

背景と目的:大腸内視鏡検査において大腸が弛緩しループを形成することは大きな問題であり、検査時間が長くなる。盲腸の挿入時間やその他のアウトカムに関して、外部から腹部を圧迫するデバイス(腰部固定ベルト; Maxbelt)の有効性と安全性を評価した。

方法:とよしま内視鏡クリニックで選択的に大腸内視鏡検査を受けた外来患者に関する前向き研究を実施した。被験者はランダムにグループに割り当てられ、大腸内視鏡検査中にMaxbeltあり(n = 39)またはMaxbeltなし(コントロール、n = 38)に分けた。大腸内視鏡医はどちらかであるか知らされていなかった。観察された主な結果は挿入時間であった。

結果:Maxbeltありグループの挿管時間は、Maxbeltなしグループの挿管時間よりも短かったが、差は有意ではなかった(3.29分対4.49分、P値 = 0.069)。年齢別に層別化すると、45歳以上の者において、Maxbeltを使用すると、Maxbeltなしグループ(3.27分対5.00分、P値 = 0.032)と比較して、有意に盲腸挿入時間が減少した。 Maxbeltを使用すると、大腸内視鏡医が評価する挿入の困難性が有意に減少した(P値 = 0.01)。腺腫発見率、用手腹部圧迫、体位変換、有害事象に差はなかった。

 

結論:45歳以上の患者に対する大腸内視鏡検査では、腰部固定ベルトの使用が有効である可能性がある。 (大学病院医療情報ネットワーク:UMIN000029361)。

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