ピロリ菌除菌による問題点と除菌後胃癌の発生について

ピロリ菌除菌による問題点と除菌後胃癌の発生について

研究の意義と目的

 ピロリ菌は胃癌の危険因子であり、除菌することにより胃癌の発生率が下がることが分かっています。

しかしながら除菌後にも胃癌発生がみられることや除菌による副作用等、除菌の問題点があります。

そこで、ピロリ菌除菌後の副作用や除菌後胃癌の発生に関して検討を行い、ピロリ菌除菌後の問題点を明らかにすることを目的として研究を行います。

研究期間

 検査や治療を受けた期間 2002年から2011年5月まで

 研究期間 2013年3月までの予定(早期に終了の可能性あり)

研究方法

・とよしまクリニックと東京大学医科学研究所の共同研究として行います。

・2002年から2011年5月までの間に上部消化管内視鏡を受けた患者の方、またはピロリ菌除菌治療を受けた患者の方を対象として、ピロリ菌の除菌歴、年齢、家族の病歴の有無、性別等のカルテ情報と胃癌、逆流性食道炎、除菌による副作用などを調べ、個人情報を排除した形で連結不可能匿名化(データを個人と照合不可能な形にすること)しデータベースを作成します。

・そのデータを元に東京大学医科学研究所において解析を行います。

当研究は後向き観察研究(カルテ等の既存のデータを用いる研究)であり、対象者には特に利益および不利益ともに起こらないと考えられます。

研究費と研究結果の発表方法

研究費は東京大学医科学研究所の研究費(外科運営費交付金)を使用します。

また、研究結果は氏名などの個人情報を出すことなく、学会や医学雑誌に発表する予定です。

問い合わせ先

 とよしまクリニック 豊島 治 03-5429-9555

 東京大学医科学研究所 外科 畑 啓介 03-5449-5481