院長 豊島治がスタジオにて生出演致します!
ぜひご覧ください!!
【番組名】 「あさイチ」(NHK総合)
【テーマ】 「健康診断のお悩み解消SP!」
【放送日時】 2022年7月6日(水)8:15~9:54
同時に海外に配信する国際放送、NHKプラスでの同時・見逃し配信、NHKオンデマンドでの見逃し配信も行います。
番組ホームページ https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/Q32443GV1R/
院長 豊島治がスタジオにて生出演致します!
ぜひご覧ください!!
【番組名】 「あさイチ」(NHK総合)
【テーマ】 「健康診断のお悩み解消SP!」
【放送日時】 2022年7月6日(水)8:15~9:54
同時に海外に配信する国際放送、NHKプラスでの同時・見逃し配信、NHKオンデマンドでの見逃し配信も行います。
番組ホームページ https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/Q32443GV1R/
加齢に伴って免疫力は低下し、帯状疱疹を発症する可能性があります。
当院では50歳を過ぎた患者様を対象に、帯状疱疹に対するワクチン『シングリックス※1』をご提供しております。
帯状疱疹は、成人の方の90%以上の体内に原因となっているウイルスが体内に潜んでいて、
発症すると激しい痛みや重い合併症等を引き起こす可能性があります。従来の水痘ワクチンと比較し、
高い予防効果を誇るワクチンとなっております。2022年1月31日より接種開始いたします。
本検査は保険外診療(自費)となります。
シングリックス 接種 1 回 分 22,000円(税込)
※1 不活化ワクチンで、2ヶ月から6ヶ月あけて計 2 回 、筋肉注射します。
以下にあてはまる方は接種を出来ません。
※新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できません。 新型コロナワクチンとその他のワクチンは、お互い片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。(厚生労働省HP)
また、接種による副作用として以下があります。
接種を希望される方はご相談下さいませ。
南江堂様より院長の書籍、
3月1日に出版されました。医療従事者向けの内視鏡マニュアルです。
4万件の検査実績をもとに診療上で役立つ知識を盛り込んでおります。
医療従事者向けの専門誌になりますがご興味のある方はぜひご覧ください。
https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524249954/
がんについては世界中で様々な研究が行われていますが、その発生や原因については、未だに多くのことが解明されていません。
おおよそわかっていることとして、「慢性の炎症などにより繰り返し細胞が傷つき、細胞のDNAが異常をきたし、がん細胞が発生する」と考えられています。
がんの発生の原因には、環境的要因と遺伝的素因(その人の持つ遺伝的ながんのなりやすさ)があります。
がんの環境的要因とは「発がん物質への慢性的な曝露」をさします。発がん物質の曝露には次のものが挙げられます。
・ピロリ菌(胃がん)
・B型・C型肝炎ウイルス(肝がん)
・ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)
・飲食物(アルコール、野菜/果物不足、肉食、高塩分/高温度飲食など)
・空気(たばこ、大気汚染、アスベストなど)
・放射線(紫外線など)
・薬剤
・運動不足 / 肥満
・ホルモンバランスの変化
持続的な感染症は、がんの原因となります。微生物のなかには、体の中に棲みつき(持続的な感染)、その部分に慢性炎症を起こし、がんを引き起こすものがあります。
がんの原因となる有名な微生物には、ピロリ菌、B型・C型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルスなどがあります。それぞれ、胃、肝臓、子宮頸部に棲みつき、胃がん、肝がん、子宮頸がんを引き起こすことは有名です。
遺伝的素因のある人が環境的要因を満たすと、がんが発生する確率が高くなります。
胃がんを例に挙げると、その主な原因はピロリ菌による感染症です。しかし、ピロリ菌がいるからすべての人が胃がんにかかるわけではありません。遺伝的に胃がんになりやすい人が、胃がんを起こしやすいピロリ菌に感染することで、胃がんが発生します。
つまり、「遺伝的素因(遺伝的にがんになりやすい)のある人が、環境的要因(発がん物質への曝露)を満たすと、高い確率でがんが発生する」のです。
がんの予防で可能なことは、環境的要因を改善することです。例えば、ピロリ菌の除菌や禁煙は環境的要因を改善することになるため、がんの予防効果があります。しかし遺伝的素因は変えることができないため、予防は困難です。
予防できることは予防し(環境的要因の改善)、予防が困難なこと(遺伝的素因)についてはそのことをよく知り、がんの早期発見に努めることが必要です。
ということで、遺伝的素因を知ることは大切です。
最近では、血液検査で遺伝子を調べ、自分の遺伝的素因を知ることができるようになりましたが、そこまでやらなくても簡単な方法があります。古典的な方法ではありますが、家族の病気(家族歴)を知ることで、自分の病気のなりやすさを簡単に知ることができます。大腸がんの人の家族の方は大腸がんになりやすい。胃がんの人の家族の方は胃がんになりやすい。それはもうわかっていることです。
内視鏡検査は何のためにやるのでしょうか?
シンプルに言ってしまうと、内視鏡検査はがんを早期発見するために行うものです。
2015年のがん予測が国立がん研究センターにより発表されました。1年間にがんにかかる方は約98万人で、2014年の予測値と比べると約10万人の増加です。
がんになる方の数が最も多いのは大腸がん(135,800人)で、初めて1位になりました。ついで、肺がん(133,500人)、胃がん(133,000人)、前立腺がん(98,400人)、乳がん(89,400人)と続きます。
男性でがんが多い部位は前立腺、胃、肺、大腸の順になっています。女性では乳房、大腸、肺、胃の順になっています。
参照:2015年のがん統計予測(独立行政法人国立がん研究センター がん対策情報センター)
がんによる死亡者数は、肺がんが最も多く、また、増え続けています。死亡者数が2番目に多いのは、胃がん、そして大腸がん、膵がん、肝がんと続きます。
胃がんによる死亡者数は横ばいですが、今後はピロリ菌に感染している人が減り、亡くなる方も減ってくるでしょう。大腸がんで亡くなる方は増えてきていますが、食の欧米化など、日本人の生活習慣の変化が要因と言われています。
大腸がんは比較的に性格が良く、予防もでき、完治しやすいがんです。早期発見するための検査をすることで、死亡者数を減らせるはずです。事実、米国では大腸がんで亡くなる方は既に減少してきています。日本でも、大腸内視鏡や便潜血検査がさらに普及すれば、大腸がんで亡くなる方を減らせることができるでしょう。
死亡者数が1番多い肺がんは、予防や早期発見、治療が困難な病気です。胸部レントゲンだけでは発見しにくいことが多いので、時々CTを受けると良いでしょう。胃がんと大腸がんは、早期発見をしやすいがんですので、定期的に検査するのが好ましいです。
胃がんを発見する方法としては、
があります。胃がんを確実に早期発見するためには、定期的に内視鏡検査を受けることが一番です。バリウムでは小さながんは見逃されることがありますので、早期に胃がんを見つけるのは内視鏡検査がベストと言えます。
また、胃がんの予防方法としては、ピロリ菌の除菌があげられます。ピロリ菌を除菌することで胃がんになるリスクは2/3に減るので、特に胃がん家系の方はピロリ菌がいないか検査することをお勧めします。
大腸がんを発見する方法には、
があります。それぞれメリット・デメリットがありますが、大腸がんの発見には大腸内視鏡検査と便潜血検査を適切に組み合わせるのがベストです。
大腸内視鏡検査では前がん病変である大腸ポリープを発見することができます。発見した大腸ポリープを切除することで大腸がんを予防できるので、大腸がんの早期発見が可能な検査と言えます。一方で便潜血検査は、早期発見には向いておらず、進行がんを見つけやすい検査と言えます。
一度内視鏡検査を受ければ、その後は何もしなくていいのかというと、そういうわけにはいきません。胃がんも大腸がんも、内視鏡検査を受けた後にも定期検査を受ける必要があります。
胃がんの早期発見を目的とする場合、胃がんになる危険が高いグループと低いグループでフォロー期間が変わります。
年に1回は内視鏡検査を受けると良いでしょう。がんを疑うような病変のある方は、さらに間隔を短くするべきです。
内視鏡検査は2、3年に1回程度で良いでしょう。
大腸内視鏡のフォロー間隔は、年齢や大腸内視鏡の所見(ポリープの数やタイプ、ポリープ残存の有無)、大腸がんの既往歴や家族歴など、大腸がんのリスクによりケースバイケースです。また、大腸内視鏡をやらない年は便潜血検査を受けることをお勧めします。
切除すべきポリープが残存している、あるいはその可能性がある場合や、大腸がんを切除した直後の方。
大腸内視鏡検査の際、腺腫が発見されすべてを切除した方。
大腸内視鏡検査の際に腺腫が発見されなかった方。
すべての病気は予防が重要と言えます。胃がんはピロリ菌を除菌することで1/3は予防できます。大腸がんは大腸ポリープを切除することで8-9割は予防できます。予防できなかった場合も、早期発見することでがんが治癒する確率を高めることができます。
早期発見できれば、体にやさしい治療方法を選択でき、精神的なダメージも少ないので、定期的に検査を受けることをお勧めいたします。