消化器内視鏡技師資格のための勉強会

消化器内視鏡技師資格のための勉強会

◇参加条件:内視鏡技師試験の受験資格のある方 参加の際は事前にお電話にてご連絡下さいませ。

◇参加費:無料

『消化器内視鏡技師試験 問題解説Ⅳ』の内容に沿って医師が詳しく解説致します。

当院職員以外、一般の方もご参加頂けます!

内視鏡技師資格にご興味のある方、資格取得のために頑張っている方ぜひご参加ください。

日時:2017年11月18日(土) 17:30~(1時間程度)   

診療終了後 になるため前後する場合があります。

場所:とよしま内視鏡クリニック 1階にて

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※技師試験対策の必携書!!

消化器内視鏡技師試験問題解説Ⅳ 第23回(2004年)~第29回(2010年)の試験問題と解答・解説を収録

”Surgical Endoscopy” (impact factor 3.54)に掲載されました!!

この度、とよしま内視鏡クリニック院長豊島治主著の論文”Endoscopic gastric atrophy is strongly associated with gastric cancer development after Helicobacter pylori eradication”がonlineでpublishされました。

当院の長年にわたる、「内視鏡による胃がんの早期発見とピロリ菌除菌診療」が結実し、除菌後発見される胃がんのリスクについて欧米の内視鏡メジャー誌”Surgical Endoscopy” (impact factor 3.54)に掲載されました。

下記リンクより論文のページにフリーアクセスできます。フリーアクセスですので、是非ご覧になって下さい。

Endoscopic gastric atrophy is strongly associated with gastric cancer development after Helicobacter pylori eradication

https://link.springer.com/article/10.1007/s00464-016-5211-4

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大腸内視鏡の前処置について

前処置の問題は山積みであると考えております。
大腸内視鏡は精度の問題が現在内視鏡の専門家の間で、世界中で議論をしているところであります。当然、精度の高い内視鏡検査には適切な前処置が不可欠であり、その前処置についても多くの議論が世界中でなされております。そして、今後も改善していかなくてはならない分野であると考えます。
不完全な飲用、便秘、向精神薬の服用が不適切な前処置の原因となるということが報告されておりますので、事前の問診などできめ細やかな対応が必要とされます。

腺腫発見率と大腸癌・死亡のリスク

この度、2014年4月のNew England Journal of Medicineで大腸内視鏡における大腸腺腫発見率(ADR)の高い医師は大腸癌発生の危険をより確実に減らしている。さらに、大腸癌による死亡も減らしているということが報告されました。当院の大腸腺腫発見率(ADR)は51.2%とこの論文中の最高の群に属します。スクリーニングだけを目的としていないため正確なところは分かりませんが、50歳以上に限れば62.2%と最も高いADRを誇っております。大腸腺腫発見率を高める工夫として当院では全結腸色素内視鏡法を採用しております。この報告により、これまで、丁寧に観察し腺腫を見逃しなく拾い上げていた努力が報われました。今後も大腸癌の見逃しの少ない、大腸癌をより効率的に予防する大腸内視鏡を提供して参ります。

Adenoma Detection Rate and Risk of Colorectal Cancer and Death
「腺腫発見率と大腸癌・死亡のリスク」
著者Corley DAら
2014年4月
New England Journal of Medicine
【背景】
スクリーニング大腸内視鏡検査で 1 個以上の腺腫が発見される割合(腺腫発見率:ADR)は,大腸内視鏡のqualityの指標とされている(Kaminski N Engl J Med 2010)。しかし、腺腫発見率と、見逃し大腸癌(interval cancer)のリスク、死亡リスクとの関連性についてはほとんど明らかにされていない。
【方法】
integrated health care delivery organizationのデータを用いて、腺腫発見率(ADR)と、大腸内視鏡検査から 6 ヵ月~10 年後に大腸癌が診断されるリスクおよび大腸癌関連死亡リスクとの関連を評価した。Cox 回帰により,寄与リスクの推定値を,患者の人口統計学的特性,大腸内視鏡検査の適応,併存疾患について補正した。
【結果】
消化器専門医 136 人が行った大腸内視鏡検査 314,872 件を評価した。腺腫発見率(ADR)は 7.4~52.5%であった。追跡期間に,進行期癌 255 例を含む見逃し大腸腺癌(interval cancer) 712 例と、見逃し大腸癌(interval cancer)による死亡 147 例が同定された。腺腫発見率(ADR)の五分位群別にみた未補正の見逃し大腸癌(interval cancer)のリスクは,腺腫発見率(ADR)が最低の群から腺腫発見率が最高の群でそれぞれ追跡 10,000 人年あたり 9.8 例,8.6 例,8.0 例,7.0 例,4.8 例であった。腺腫発見率(ADR)が最高の医師の患者の,腺腫発見率が最低の医師の患者と比較した補正ハザード比は,見逃し大腸癌(interval cancer)が 0.52(95%信頼区間 [CI] 0.39~0.69)、進行期の見逃し大腸癌(interval cancer)が 0.43(95% CI 0.29~0.64)、致死的な見逃し大腸癌(interval cancer)が 0.38(95% CI 0.22~0.65)であった。腺腫発見率(ADR)が 1.0%上昇する毎に、癌のリスクは 3.0%低下した(ハザード比 0.97,95% CI 0.96~0.98)。
【結論】
腺腫発見率(ADR)と、見逃し大腸癌(interval cancer)、進行期の見逃し大腸癌(interval cancer)、致死的な見逃し大腸癌(interval cancer)のリスクとの間に、負の相関が認められた。(Kaiser Permanente Community Benefit program とthe National Cancer Instituteから研究助成を受けた.)南江堂の翻訳を改編致しました。

当院の研究に関して

お知らせ

当院では診療の結果をもとに研究、学会発表をしております。また、新潟大学病理学名誉教授渡邉英伸先生や、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター准教授松田浩一先生と提携した研究も行っております。私共は現在、世界最高水準の内視鏡診療を行っておりますが、そこから得た経験や知識をより多くの医療関係者に伝えていくことも私共の使命であると考えております。将来の医療のため、今後とも患者様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

院長

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手術数でわかるいい病院2013―全国&都道府県別ランキング(週刊朝日ムック) 掲載記事

とよしまクリニック 豊島治
 ~精度が高く、苦痛の少ない「患者にやさしい内視鏡」を目指す~

◎早期発見で増える低侵襲治療の選択
 とよしまクリニックの豊島治院長は「患者にやさしい内視鏡」を目指している。進行すれば命に関わる大腸がんや胃がんも、内視鏡検査によって早期に発見できれば助かる可能性が高まる。また、早く発見すれば発見するほど、より低侵襲な治療法を選択できる。たとえば、大腸がんを内視鏡検査で発見した場合、小さながんであればそのまま内視鏡手術で切除することができる。さらに、悪性化するとがんになる「腺腫」というポリープを取り除けば、将来の大腸がんリスクを軽減させられる。同クリニックでは、こうした手術を日帰りで行っている。
 もちろん、内視鏡検査でがんを見つけたものの、あらためて手術が必要になるケースはある。そのような場合でも、発見が早ければ開腹手術に比べて侵襲が少ない腹腔鏡手術を行うなど、選択の幅が広がるのである。

◎苦痛の少ない内視鏡検査のために
 「やさしい内視鏡」を実現する上で、患者の苦痛をどのように軽減するかは重要な問題だ。同クリニックでは、鎮静剤を注射して眠っているのに近い状態で検査を行う「セデーション内視鏡」を採用している。この方法は、胃と大腸、どちらの内視鏡検査にも用いられる。豊島院長によれば、患者の感じる苦痛を適切に軽減することは、検査の精度向上につながるのだという。
 「検査中に患者様が痛みを感じていると、検査を早く終わらせることを考えなくてはなりません。セデーション内視鏡なら、ゆっくり丁寧に検査をすすめることができ、精度も高まると考えております。」

◎精度の高い内視鏡検査とは
 豊島院長が最も重要とするのは、内視鏡検査の精度である。同院では、ハイビジョンシステム、NBIシステムなどの最新機器を導入し、精度の向上に努めている。加えて、評価の定まった学説をもとに治療を進めることが大切だという。豊島院長は出典を示しつつ、精度を向上させるための考え方を述べた。
「大腸がんの多くは大腸腺腫から発生するため、大腸腺腫の切除は大腸がんを予防して大腸がんによる死亡を減らします(NEJM1993.2012)。また、腺腫発見率の高い大腸内視鏡検査においては、大腸がんの見逃しも少ないとされています(NEJM2010)。」そのためには、挿入時間を短縮し、観察に時間を割いた上で(NEJM2006)、色素を散布して腫瘍性病変の発見率を向上させる(Gut2011)ことが大切です。便潜血検査は大腸内視鏡検査とともに大腸がんの発見に有用です(NEJM2012)。2つの検査を組み合わせて定期的に検査を受けていただくのがよいでしょう。当クリニックでは、大学病院から経験豊富な医師を招き、質の高い医療の提供を目指しています。痛みのない、精度の高い内視鏡検査で胃がん・大腸がんを早期に発見することが私たちの使命です。また、手術が必要な場合には、普段から当クリニックで診療している先生の病院を紹介し、患者様の精神的な負担の軽減に努めています。」

※大腸がんの早期発見  金沢孝満先生
「大腸がんを早期に発見するには症状がでてからではなく、検診を受けることが大切です。大腸がんの検診には便潜血検査と大腸内視鏡検査の2種類があります。便潜血検査は体への負担が少なく受けられます。早期がんを見逃すことがあります。内視鏡検査はがんを見逃す可能性が低く、早期がんであればその場で治療も可能なことがありますが、前処置が必要で、時間やコストがかかります。大腸がんを早期発見するには、二つの検査を組み合わせ、定期的に検診を受けるのが宜しいでしょう。大腸がんを発症する原因はまだ明確になっておりませんが、肥満、肉食多い、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、大腸がんを発症した家族がいる、40歳以上の人、において大腸がんのリスクが高まるので、そのような方は注意が必要です。」

※胃がんとピロリ菌  山下裕玄先生
「ピロリ菌は胃がんの発がんに深く関与しております。幼少時に家庭内で感染した後、慢性胃炎となった場合、萎縮性胃炎を起こし、その程度が進行すると徐々に胃がんになりやすくなります。胃がんになりやすい人を判別し、それらの人を特に注意深く内視鏡で観察をすることが胃がんの早期発見には大切です。胃がんのなりやすさは萎縮性胃炎の程度や腸皮化生といった内視鏡所見やピロリ菌感染の有無、ペプシノゲンなどから推測します。ピロリ菌を除菌することは胃がんを予防する効果があるのみならず、がんを早期に発見しやすくするといったメリットもあります。ただし、除菌後も胃がんの発生は少なくはないため、定期的に検診は必要です。」

※増えている逆流食道炎  吉田俊太郎先生
「胃液が食道に逆流して炎症を起こしたものを逆流性食道炎と呼びます。胃には胃液が自らの胃を傷つけることから守る防御機構がありますが、食道にはないため食道炎が起きやすいと考えられております。逆流性食道炎の代表的な症状は胸焼け、胃もたれ、胸やのどの不快感、げっぷ、酸っぱい液体の込み上げてくる感じです。内視鏡にて食道の粘膜のびらんや潰瘍、色調変化などを観察し診断します。胃酸を抑える薬の投与により症状を緩和することができます。近年、ピロリ菌のいないきれいな胃が増え、高脂肪食の食生活が逆流性食道炎の増えている背景になっていると考えられております。食道裂孔ヘルニア、肥満や前かがみの姿勢も原因といわれております。過食や脂っこいものや甘いものを避けるなど食事の見直しも大切です。」

※早期胃がんの内視鏡治療  磯村好洋先生
「胃がんの治療は、早期がんの場合、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という、口から挿入した内視鏡の先端から電気メスなどの手術器具を出して、がんのある部位の粘膜をはぎ取る治療法で切除できるケースが大幅に増えています。開腹しないため体への負担が少なく、胃の機能がほとんど低下しないのも大きなメリットです。がんの種類、深達度などからその治療法が可能かが決まります。」

NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)に関して

【NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)】

とよしまクリニックでは全例NBI内視鏡システムで観察しています。
ハイビジョン、拡大内視鏡と組み合わせることで早期食道がんの発見、大腸ポリープの質的診断に有用です。

NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)
病気の中でも、最も早く見つけて、対処したいのが、『がん』
がん細胞は、血管から栄養を補給して増殖するため、早期のがんの周辺には小さな血管が集まりやすくなります。
NBIは、こうした初期のがんの特徴的な変化(血管新生)に効果的に反応する特殊な青い光を照らして観察をしやすくする技術です。
最新の内視鏡システムでは、このNBIの機能を従来よりさらに進化させ、病変の早期発見にこれまで以上に威力を発揮します。
鼻から挿入する経鼻内視鏡(細径内視鏡)でも、細くて小さな構造でありながら、従来よりも明るく高画質なNBI観察が可能です。
オリンパスホームページより

とよしまクリニックの医療の方針

私たちは科学的根拠(エビデンス)に基づく医療を実践しております

近年、科学的根拠(エビデンス)に基づく医療(Evidence Based Medicine:EBM)が重要であると考えられており、がんの治療においてもエビデンスをもとにした「標準治療」の実践が重視されています。「標準治療」とは「もっとも推奨される治療」という意味です。日本胃癌学会や大腸癌研究会では、一般の方々を対象に、現状の胃がんや大腸がんの「標準治療」をわかりやすく解説した「胃がん治療ガイドラインの解説」(2004年版)「大腸癌治療ガイドラインの解説」(2009年版)を発刊しています。胃がんや大腸がんの標準治療について知りたい方にはお勧めの一冊です。