「全結腸色素内視鏡」は内視鏡検査の精度を上げる

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「全結腸色素内視鏡」は内視鏡検査の精度を上げる

インジゴカルミンという色素を大腸全体にまく大腸内視鏡を、「全結腸色素内視鏡」といいます。インジゴカルミンを散布すること粘膜の凹凸をより明瞭化させます。そのため、「全結腸色素内視鏡」は、僅かな凹凸しかない微小病変を発見することができます。2011 年に、大腸腺腫の発見率を向上させると、報告されました(文献1)。私どもも2018年に、色素内視鏡により40%以上の見逃しを予防することができることを報告しております(文献2)。

私どもの施設でも「色素内視鏡」を長年行っておりますが、「色素内視鏡」は特に平らな形の腺腫を確実に発見することができます。腺腫の中でも平らな形のものは、 がん化のリスクが高いと分かっていますので、「色素内視鏡」は大変有用な検査です。
インジゴカルミンは小さな容器で市販されています。そのため、なかなか、大腸全体にまくことができないのですが、私共の施設ではインジゴカルミンを自家製で作っていますので、大腸全体にまくことができるのです。

当院の医師は病気の発見率を高められるように、日々精度の高さにこだわって検査をしております。「色素内視鏡」もその一つです。定期的に医師会・勉強会・講演会を行い、意識・情報を共有化することで内視鏡の精度管理を徹底しております。

病気を早期発見できれば、患者さんが少しでも幸せになれると信じております。

大腸腺腫とは悪性化するとがんになるポリープの一種、前がん病変。

文献1. Gut. 2011 Apr;60(4):485-90. doi: 10.1136/gut.2010.229534. Pancolonic chromoendoscopy with indigo carmine versus standard colonoscopy for detection of neoplastic lesions: a randomised two-centre trial. Jürgen Pohl他

文献2. Gut. 2018 Sep;67(9):1742-1743. doi: 10.1136/gutjnl-2017-314999. New-generation chromoendoscopy may increase confidence in the DISCARD2 study. Osamu Toyoshima他

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