EVIS LUCERA ELITE

EVIS LUCERA ELITE

とよしまクリニックは2012年12月に最新内視鏡システムEVIS LUCERA ELITEを導入いたしました。

早期発見を支える技術 - 最新内視鏡システム EVIS LUCERA ELITE

内視鏡は、外からでは良く分からない食道や胃、大腸などの臓器の状態や病変を、からだの内部から直接観察できる医療機器です。
医師は、内視鏡を使って臓器の状態を調べ、異常がないかを確認し、異常があった場合には、それがどのような病変なのかを診断します。
そのため、広い範囲を明るく高画質な状態で観察する事で、異常を発見しやすくし、拡大観察や強調観察を利用して病変の状態を把握しやすくする事が、内視鏡に求められます。
これらの要求を満たすことで、とても重要な「病気の早期発見」につなげる事ができます。病気を早く発見し、早く治療する事で、体への負担を軽減し、精神的な負担も軽くする事が期待されています。このように、内視鏡に求められる「観察精度の向上」を実現し、医師の診断を確実に支えるために、オリンパスは、胃カメラからファイバースコープ、ビデオスコープ、そしてハイビジョン観察とNBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)へと、内視鏡の一連の開発の歴史を通して、『より良くみる』ための技術への強い願いを持ち続け、数々の革新を世界に先駆けて実現してきました。
その最先端に位置づけされる製品として、最新の内視鏡システムEVIS LUCERA ELITEが登場しました。
従来のハイビジョン画質(当社比)を超える明るく高画質な観察を可能とし、NBI技術の標準搭載で、病気を早期に発見する可能性をさらに高めました。
オリンパスホームページより

ピロリ菌撲滅運動

ピロリ菌撲滅運動として、当院ではピロリ菌の検査や除菌治療を皆様にお勧めしております。
ピロリ菌は胃がんの発がん物質です。ピロリ菌の除菌は胃がんの予防や早期発見に有用です。感染は乳幼児期に家庭内(親から子へ)で起こります。除菌はご本人や次の世代の小さなお子さんのためになります。成人になってから一度もピロリ菌の検査を受けたことのない方は、検査を受け、ピロリ菌があれば除菌治療を受けて下さい。

院長

当院における“患者にやさしい内視鏡”とは

当院における“患者にやさしい内視鏡”とは
①苦痛の少ない内視鏡
②見逃しの少ない精密な内視鏡
のことであります。

A.胃内視鏡
①苦痛の少ない内視鏡
静脈麻酔を使用し、嘔吐反射の強い方でも苦痛が少なく内視鏡を受けることができます。
鼻からの内視鏡も、多少精度は落ちますが、話をしながらできますので、リラックスして受けられます。
②見逃しの少ない精密な内視鏡
ピロリ菌を積極的にチェックし(尿素呼気試験など)、ピロリ菌を撲滅することで、胃粘膜がきれいになり、早期に病変を発見することを可能にしております。当院では除菌後癌の症例が大変多くなっております。
超早期癌を発見する工夫として色素散布やNBIシステムを使用し、積極的に粘膜の一部を採取し顕微鏡検査をします。
麻酔を使用する場合、ハイビジョン機器を使用することができ、より精密な検査となります。

B.大腸内視鏡
①苦痛の少ない内視鏡
静脈麻酔を使用し、腸の癒着や屈曲が強い方でも、苦痛が少なく内視鏡を受けることができます。
②見逃しの少ない精密な内視鏡
全大腸に色素散布を行い、大腸ポリープの発見率を向上させております。
当院の大腸腺腫の発見率は下記のごとく大変高率です。大腸腺腫を切除することにより大腸がんを予防することが可能です。

当院での大腸腺腫発見率
30歳代 28.6%
40歳代 44.1%
50歳代 59.2%
60歳代 68.6%
70歳代 72.7%

尿素呼気試験

ピロリ菌検査の方法

尿素呼気試験はピロリ菌検査の最も診断能力の優れた検査方法の1つです。

吹く          尿素錠(ユービット、ピロニックという錠剤)服用前に呼吸を採取します。

飲む          尿素錠100㎎(1錠)を水約50mlとともに空腹時に服用します。
             ただし錠剤をつぶしたり口腔内で噛み砕いり、水に溶解したりせず、そのまま速やかに服用します。

直ちにうがいする   服用後直ちに口腔内を水で2~3回うがいをして吐き出し、口腔内に残存する尿素(13C)を排除します。

左側臥位       洗浄後、5分間左側臥位の姿勢を保ちます。体の左側を下にして横になります。

座位で待つ      その後、5分間座位の姿勢を保ちます。

吹く           尿素錠服用10分後の呼吸を採取します。

ニフレック配合内用剤についての注意点

≪服用してはいけない患者さん≫
・胃腸管閉塞症 の患者さん
・腸閉塞が疑われる患者さん
・腸管穿孔の患者さん
・中毒性巨大結腸症の患者さん
腹痛、腹部膨満、出血、便通異常のある方は事前に診察が必要になります。
事前に腹部診察(聴診、触診)、直腸診、画像検査(単純X線、超音波、CT)が必要になります。

≪注意して服用する患者さん(慎重投与)≫
・腸管狭窄のある患者さん
・高度な便秘の患者さん(3日に1度の排便)
・腸管憩室の患者さん
・高齢者の患者さん
・腹部手術歴のある患者さん
・狭心症、陳旧性心筋梗塞の患者さん
・腎機能障害を有する患者さん
・誤嚥を起こすおそれのある患者さん
服用前の前処置も考慮が必要です。
前処置・・・時間をかけて緩下剤(マグラックス、酸化マグネシウム)などにより事前に便通を整える。
低残渣食により消化管内容物を減らしておく。

≪自宅服用を指示する場合の注意点≫
・理解力 : 前処置の溶解方法、服用方法が理解できるか
・同居人 : 緊急対応のできる人がいるか
腹痛、嘔吐等の消化器症状が現れた場合や、その他緊急時に患者さん本人以外に医師との連絡などに対応できる方がいると安心です。

≪その他注意点≫
・持病、基礎疾患(心臓病,腎臓病,糖尿病)があるかどうか
・患者さんのご年齢
・初めての服用の方、大腸内視鏡検査を初めて受けられる方

患者さんの生活環境、健康状態、排便状況などを考慮し適正に服用していただけるよう心がけております。ご高齢者の方やお独り暮らしの方などご自宅でのニフレックの服用が困難な場合、来院していただき当院にて服用していただくなどの対応もしております。

10周年記念パーティー

おかげさまで、当院は開業10周年を迎えることができました。厚く御礼申し上げます。今後も皆様の健康管理をお守りし、社会・医療のためにいささかでも貢献致したいと思っております。

2月25日、グランファミーユ・シェ松尾 成城店にてささやかながらの10周年記念パーティーを開催させていただきました。

昨年のとよしまクリニックの内視鏡検査件数

昨年のとよしまクリニックの内視鏡検査件数です。

上部消化管が2689件、下部が1722件でした。
上部の内、経鼻内視鏡検査が135件と5%でした。

また、上部の内、sedationを行った内視鏡検査が2519件と94%と高率です。

Sedationを行い患者さんに優しい内視鏡を行うことは
業務としては煩雑になりますが、これが私どもの実績の一つなのかなと思っております。

大腸がんと大腸内視鏡検査

大腸がん、特に早期がんを発見する上で、大腸内視鏡検査は最も信頼性が高い検査法である。
大腸がんの検査法には内視鏡検査以外に便潜血検査と注腸検査(バリウム・レントゲン検査)、CT Colonography、カプセル内視鏡があるが、早期がんの発見においては内視鏡が最も優れた検査である。また、大腸がんは内視鏡で直接病変を観察し、組織を一部採取し、その組織を顕微鏡で確定診断する。大腸がんの診断の上で必要な検査である。

大腸内視鏡における見逃しの少ない観察法
色素内視鏡法が挙げられる。インジゴカルミンという青色色素を少量ずつ粘膜に撒きながら観察する方法。微細な凹凸を鮮明にすることで微小な病変も発見を可能にする。しかし、残念ながら、大腸内視鏡でさえ、肝彎曲部やS状結腸はがんの見落としがあると言われている。対策としては、特にその部位は2回以上ファイバーを往復し入念に観察すること、便潜血検査は毎年行うことが有用と考える。

多くの大腸がんは大腸ポリープから発生する
大腸内視鏡で大腸腺腫を切除することで、大腸がんを9割減らすことができるというデータがある。がん化のポテンシャルを持つ腺腫は可能な限り切除するべきである。とよしまクリニックでは「切除すべきポリープは切除する。切除する必要のないポリープは切除しない。」という方針で大腸ポリープ切除を行っている。

大腸がんは早期であれば内視鏡で治療できる
大腸がんは早期であれば、まず、命に別条ない。また、内視鏡により完治が可能なものも多く、治療の選択肢の幅が広い。

40歳になったら大腸内視鏡を受ける
大腸がんの発生は40代から急増し60代でピークを迎える。スクリーニング大腸内視鏡における、大腸腫瘍(腺腫とがん)の発見率は40歳代で43%、50歳代で58%、60歳代で68%(*)である。40歳になったら大腸内視鏡検査を受けましょう。
(*)2011年とよしまクリニック集計

ピロリ菌についての最近の知見

日本消化器病学会雑誌
2012年1月号より

積極的な除菌による胃がん予防を実行すべき時代に入った
効果的な胃がん予防、新規感染防止のため成人後、就職・結婚などの機会に、早期にピロリ菌検査を行い、感染者には除菌を行うよう勧めるべきである。

消化性潰瘍患者のピロリ菌感染持続群の胃がん発生率が年率0.70%に対し、除菌成功群の胃がん発生率が年率0.23%と有意に低い。
消化性潰瘍で除菌をした患者で、診断後1年以内に除菌をした群と、1年以降に除菌した群では、早期の除菌群が胃がん発生率を低下させる。

ピロリ菌除菌治療による胃がん予防効果は胃粘膜萎縮の進展しない早期の段階で除菌するほど効果的である。解説:ピロリ菌は感染の初期段階では、感染は前庭部が主体で、前庭部胃炎のために高酸状態になり、十二指腸潰瘍が引き起こされる。感染を放置すると感染は胃体部に広がり、胃体部胃炎から、胃潰瘍の発症や、胃がんの発生母地である胃粘膜萎縮が進行すると推察される。胃粘膜萎縮の進展はピロリ菌除菌により阻止することが可能である。早期の除菌が重要であるが、萎縮の進展した段階で除菌治療を行っても、胃粘膜萎縮の進展を防止し改善する可能性はある。

ピロリ菌除菌は感染源の減少による新規感染の防止という意義がある。解説:ピロリ菌非感染者では、胃がんのリスクはほとんどない。胃がんを撲滅するには新たなピロリ菌感染者を減少させるのが良い。そのためには感染源となる保菌者を減少させることが重要。ピロリ菌は経口感染であり、戦後の不衛生的な時期では水系感染による伝搬がおこっていただろう。現在は、上下水道が整備され、衛生環境が整っており、主たる感染ルートは乳幼児時期に、近親者、両親、特に母親からの口口感染と推測されている。感染源となるピロリ菌保菌者を除菌することは、子供への新規感染を防止する意味においても有効である。

ピロリ菌の除菌により胃がんの発生リスクは軽減することは確実であるが、そのリスクは完全に消失するわけではない。除菌成功者においても定期的なフォローアップが不可欠である。

肉を多く食べる日本人は大腸がんになりやすい

 国立がん研究センターは先日、「肉類の総量や赤肉(牛・豚)・加工肉(ハム・ソーセージ等)の1日当たりの摂取量を分け、その後に生じた結腸・直腸がんの発生率を比べたところ、赤肉の摂取量が多いグループで女性の結腸がんのリスクが高くなり、肉類全体の摂取量が多いグループで男性の結腸がんリスクが高くなった。また、男女ともにおいて加工肉摂取による結腸・直腸がんの統計的に有意な結腸・直腸がんのリスク上昇は見られなかった。日本人の食生活に改めて警鐘を鳴らす結果だ。」との研究結果をまとめた。
 詳細)岩手、秋田、茨城、新潟、長野、大阪、高知、長崎、沖縄の9府県の10保健所地域に住む男女約8万人(45-74歳)について、肉類の総量や赤肉(牛・豚)・加工肉(ハム・ソーセージ等)の1日当たりの摂取量を少ない順に5グループに分け、その後に生じた結腸・直腸がんの発生率を比べた。2006年まで追跡調査した。追跡期間中に、大腸がんを発症したのは1145人(結腸がん788人、直腸がん357人)だった。その結果、男性では、肉類全体の摂取量が最も多いグループ(1日当たり139グラム前後)で、結腸がんのリスクが高くなり、最も少ないグループ(同23グラム前後)の1.44倍に上昇した。女性でも、赤肉(牛・豚)の摂取量が最も多いグループ(同104グラム前後)の結腸がんリスクは、最も少ないグループ(同15グラム前後)の1.48倍と高かった。
 一方で、ハムやソーセージなどの加工肉については、男女とも大腸がんのリスク上昇が見られず、「日本人が一般的に食べるレベルでは、はっきりとしたリスクにはならない」としている。肉類全体の摂取量と結腸がんリスク上昇の関連が見られる以上は、牛肉や豚肉も含めて食べ過ぎないようにする必要があると考えられる。
大腸がん予防の生活習慣:現時点でわかっていること
飲酒、肥満は大腸がんリスクを増大させ、運動はリスクを低下させることが確実と評価されている。これらの生活習慣に気を配ることが、肉の過剰摂取を避けることと合わせて、大腸がんの予防には大切である。
Asia Pac J Clin Nutr. 2011;20(4):603-12.
Red meat intake may increase the risk of colon cancer in Japanese, a population with relatively low red meat consumption.
Takachi R, Tsubono Y, Baba K, Inoue M, Sasazuki S, Iwasaki M, Tsugane S, For The Japan Public Health Center-Based Prospective Study Group.
Source
Epidemiology and Prevention Division, Research Center for Cancer Prevention and Screening, National Cancer Center, 5-1-1 Tsukiji, Chuo-ku, Tokyo 104-0045, Japan. ssasazuk@ncc.go.jp.
Abstract
Asian populations have changed from traditional to Westernized diets, with increased red meat intake. They are suggested to be particularly susceptible to the adverse effects of red meat on the development of colorectal cancers, however, few prospective studies of this putative link have been conducted. We examined associations between the consumption of red and processed meat and the risk of subsite-specific colorectal cancer by gender in a large Japanese cohort. During 1995-1998, a validated food frequency questionnaire was administered to 80,658 men and women aged 45-74 years. During 758,116 person-years of follow-up until the end of 2006, 1,145 cases of colorectal cancer were identified. Higher consumption of red meat was significantly associated with a higher risk of colon cancer among women [multivariate hazard ratios (95%CIs) for the highest versus lowest quintiles (HR): 1.48 (1.01, 2.17; trend p=0.03)], as was higher consumption of total meat among men [HR=1.44 (1.06, 1.98; trend p=0.07)]. By site, these positive associations were found for the risk of proximal colon cancer among women and for distal colon cancer among men. No association was found between the consumption of processed meat and risk of either colon or rectal cancer. In conclusion, red meat intake may modestly increase the risk of colon cancer in middle-aged Japanese, although the highest quintile of red meat consumption could be considered moderate by Western standards.