ピロリ菌の検査・除菌について

ピロリ菌の検査・除菌について

(1) 除菌療法の副作用について
i. よく起こるもの
下痢、軟便 約10~30%、味覚異常・舌炎・口内炎 5~15%、皮疹 2~5%
その他 腹痛、頭痛、頭重感、肝機能障害、めまい、掻痒感
飲酒により腹痛、嘔吐、ほてり等が現れることがあるので飲酒は避ける
ii. 治療中止となるような強い副作用
全身の発疹(ペニシリンアレルギー)、出血性大腸炎、激しい下痢、発熱、喉頭浮腫
(2) 保険適応がないことや健康保険システムのこと
ピロリ菌の有無を調べる検査や除菌の薬が全額自費となります
検査:便中ピロリ菌抗原検査 \4,000 ・ 尿素呼気試験(UBT) \6,000
除菌: ピロリ菌1・2次除菌   \11,000 ・ ピロリ菌3次除菌 \17,000
除菌療法の副作用で重篤なものは稀ですが、起きた場合、自費診療では、患者さんは公的な救済給付(医薬品副作用被害救済制度)受けられない可能性があります。
(3) 除菌成功率
一次除菌が約75%、二次除菌が約90%、三次除菌は約80%です。
(4) 除菌の結果判定について
当院では3カ月以上あけてから便の検査などで除菌の判定を行います。
(5) 除菌後のことについて
除菌をしても当該疾患の症状が改善しない可能性があります。
除菌に成功したら胃癌のリスクは減る可能性がありますが胃癌が完全には予防できません。除菌しても定期的な胃癌検診が必要です。
除菌後の食欲増進のため体重増加や逆流性食道炎(10%)が発症または増悪、コレステロール上昇などが起こる事があります。除菌後に逆流性食道炎のために胃酸を抑える薬を服用しなければならなくなるということがあります。
(6) 除菌のメリット
① 胃がんの発症を30%以下に抑える可能性がある
② 特に若年者では有効
③ 高齢者では胃粘膜の老化を防止
④ 内視鏡にて胃がんを早期発見可能(炎症が抑えられ、胃粘膜がきれいになるため)