アスピリンにがん予防効果あり

アスピリンにがん予防効果あり

2010年12月の英医学雑誌Lancet電子版に発表されました。
長期のアスピリンの服用が大腸を始めその他多くのがんにかかるリスクを減らすことが示唆されていましたが、この研究ではそのことを証明しました。
研究は循環器などに疾患がある患者約2万5千人を対象に調査している。アスピリンを長期に服用した群と、服用しなかった群のがんによる死亡率を比較したところ、アスピリンを5年以上服用した群のがんによる死亡率は、服用しなかった群に比べ21%低かった。特に、大腸がん、食道がんなどの消化器系がんでの死亡率は54%も低く、アスピリンのがん予防効果は高いと発表した。肺がん等他の臓器のがんも、また、腺がんと言われるタイプのがんも死亡率を低下させると報告している。
日本では、脳梗塞、心筋梗塞の予防のために少量のアスピリン(バイアスピリンや小児用バファリン)が使用されておりますが、脳梗塞だけでなく、がんも予防するということですので、今後、脳梗塞、狭心症など動脈硬化のある患者さんには少量アスピリンの積極的な使用が推奨されます。ただし、アスピリンには胃潰瘍の副作用が高頻度に出現するため、ピロリ菌を除菌する、プロトンポンプ阻害薬を併用するなどの工夫が必要です。