逆流性食道炎

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは胃から胃酸が食道へ逆流して食道炎を起こしていることを指します。食道と胃の境界部分が赤くまたは白く変色したり、悪くなると潰瘍を形成したりします。
症状
胸やけ、上腹部のもたれ、胸痛、上腹部痛、喉、胸部の違和感、胃酸の逆流などがあり、食後や、空腹時に生じます。
診断
内視鏡(胃カメラ)で行います。また、内視鏡にて程度を分類します(M,A,B,C,D)。バリウムでは診断不能です。
原因
食道粘膜が胃酸により損傷を受けて生じます。胃酸過剰分泌(ピロリ菌感染の無い人)や、ピロリ菌感染症、食道裂孔ヘルニアが複合的に関与しています。
また、食事の内容によって症状が出ることが多くあります。揚げ物、ステーキ、ラーメン等の脂っこい食事(特に古い油を使って揚げたもの)、甘いもの(チョコレート、ケーキ、あんこ)、さつま芋、アルコール、唐辛子は症状を悪化させます。
治療
胃酸の分泌を抑制することで症状は劇的に改善します。プロトンポンプ阻害薬を服用します。ピロリ菌感染のある人は除菌で症状が軽快することがあります。
食事の内容を見直すことも大切な治療です。食事の量を減らし、胃腸への負担を減らす。野菜や水分を多めに摂取し、塩分は控える。揚げ物など、上記に挙げた逆流性食道炎を起こす食事はしない。
背筋を伸ばし腹圧を減らす。定期的に軽い運動をする。等も効果的です。