大腸がんは特に女性で増えている

大腸がんは特に女性で増えている

1990年代半ばまでは、男女ともに大腸がんの罹患が毎年増加してきた。それ以降はほぼ横ばいとなっているが、1年に10万人以上が大腸がんと診断されており、4万人以上の方が大腸がんで亡くなっている。

がんの死亡数を発生部位別にみると(2009年)、大腸がんは男女合計で、肺がん、胃がんに次いで第3位だが、2015年ごろには第1位になると予測されている。男女別にみると、男性では肺がん、胃がんに次ぎ第3位だが、女性では2003年から第1位である。
がんの罹患数は(2005年)、大腸がんは男女合計で胃がんに次いで第2位。男女別にみると男性では胃がんに次ぎ第2位、女性では乳がんに次ぎ第2位である。罹患に関しても、男性が横ばい状態であるのに比し、女性では増加傾向にあり、その傾向は結腸がんにおいて顕著である。

大腸がんの発症は男女とも40~50歳代から増え始め、加齢とともに増加していく。大腸がんの罹患数は死亡数の約2.5倍で、これは大腸がんの性質が他の部位のがんと比べ良好であることを示している。