ニフレック配合内用剤についての注意点

ニフレック配合内用剤についての注意点

≪服用してはいけない患者さん≫
・胃腸管閉塞症 の患者さん
・腸閉塞が疑われる患者さん
・腸管穿孔の患者さん
・中毒性巨大結腸症の患者さん
腹痛、腹部膨満、出血、便通異常のある方は事前に診察が必要になります。
事前に腹部診察(聴診、触診)、直腸診、画像検査(単純X線、超音波、CT)が必要になります。

≪注意して服用する患者さん(慎重投与)≫
・腸管狭窄のある患者さん
・高度な便秘の患者さん(3日に1度の排便)
・腸管憩室の患者さん
・高齢者の患者さん
・腹部手術歴のある患者さん
・狭心症、陳旧性心筋梗塞の患者さん
・腎機能障害を有する患者さん
・誤嚥を起こすおそれのある患者さん
服用前の前処置も考慮が必要です。
前処置・・・時間をかけて緩下剤(マグラックス、酸化マグネシウム)などにより事前に便通を整える。
低残渣食により消化管内容物を減らしておく。

≪自宅服用を指示する場合の注意点≫
・理解力 : 前処置の溶解方法、服用方法が理解できるか
・同居人 : 緊急対応のできる人がいるか
腹痛、嘔吐等の消化器症状が現れた場合や、その他緊急時に患者さん本人以外に医師との連絡などに対応できる方がいると安心です。

≪その他注意点≫
・持病、基礎疾患(心臓病,腎臓病,糖尿病)があるかどうか
・患者さんのご年齢
・初めての服用の方、大腸内視鏡検査を初めて受けられる方

患者さんの生活環境、健康状態、排便状況などを考慮し適正に服用していただけるよう心がけております。ご高齢者の方やお独り暮らしの方などご自宅でのニフレックの服用が困難な場合、来院していただき当院にて服用していただくなどの対応もしております。